木红漆描金云龙纹椟竹管排箫
カテゴリ:
武备仪仗
時代:
清康熙
【木紅漆描金雲龍紋櫝竹管排簫】
木紅漆描金雲龍紋櫝竹管排簫、清・康熙年間、高さ33.7センチ、幅35.8センチ、厚さ3.3センチ、管の内径0.9センチ。
排簫とは管の上端を吹き鳴らす管楽器であり、長さの異なる竹管が並んでいることを名前の由来とし、「参差」「比竹」とも称される。また、翼を広げた鳳凰のような形をしているため、「鳳簫」と呼ばれる。この排簫は16本の竹管が一つにまとまり、上端が平らにそろっていて、管の長さによって音の高さが異なり、管が長いほど音が低くなっている。それぞれの管には音律の名称が金泥の文字で記され、清代の音律である八陽律と八陰呂に対応して、低音から高音の順で左右に並んでいる。竹管を固定する木製の枠の表面には紅漆の地に金泥の双龍戯珠紋様が描かれ、皇家の風格に満ちている。
明・清の時代、排簫はもっぱら中国古来の雅楽である中和韶楽で用いられ、古代の楽器分類法「八音克諧」の中で竹に属する楽器であり、天地の神と皇帝の無上の地位を象徴するものだった。排簫は古代中国から続く長い歴史を持ち、新石器時代には早くもその存在を確認でき、河南省の淅川下寺春秋楚墓からは石製の排簫、有名な戦国時代の曾侯乙墓からは竹を用いた排簫が出土している。排簫は本来外側に枠がなく、元代以降に枠付きのものが登場した。また、排簫は次第に皇宮でのみ用いられるようになり、民間から姿を消していった。
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