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乾隆款青花釉里红云龙纹天球瓶
カテゴリ:
陶瓷
時代:
清乾隆

【乾隆款青花釉裏紅雲龍紋天球瓶】

乾隆款青花釉裏紅雲龍紋天球瓶、清・乾隆年間、高さ47センチ、口径10.7センチ、足径15.5センチ。

花瓶の首は長くまっすぐで、胴は球体のように丸く、底は円形である。外側には青花と釉裏紅で海から泳ぎ出た雲龍が描かれている。また、底の部分には青花の篆書体で3行に分けて記された「大清乾隆年制」との6文字が見られる。

天球瓶は明の永楽・宣徳年間に景徳鎮の窯で生み出された新たな器の形で、その多くは青花の装飾が施されている。さらに、清の雍正・乾隆年間には青花釉裏紅、豆彩、粉彩などを使った陶磁器の焼造が行われた。この天球瓶は造型が端正でしっかりとしていて、乾隆年間の官窯で作られた陶磁器で比較的よく見られる品である。図案や画法は清の順治年間にしばしば用いられた「龍が雲中から3度現れる」表現を参考としている。龍の体が3カ所のみ雲間から見え、その他の部分は浮雲で隠れていることから「一身三現」と称され、雲中を舞う龍の様子が生き生きと表されている。このようなまだら状の雲紋は順治年間に最も流行し、康熙年間にもしばしば用いられ、乾隆年間にはより写実的なものとなった。


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