11月3日、故宮博物院主催、北京市考古研究院、景徳鎮御窯博物院の共催による「九重の宮の下――故宮造弁処旧跡考古学成果展」の開幕式が故宮博物院で行われました。

2020年10月以降、皇室専用工芸品を製作・管理する内部機関「造弁処」に関する「造弁処旧跡環境整備プロジェクト」に伴い、国家文物局の承認を得て、故宮の考古学者はかつて造弁処があった場所で5年にわたり科学的発掘調査を続けてきました。その結果、元代、明代初期、明代中後期、清代初期、清代中後期という五つの時代の遺構が明らかになり、紫禁城の考古学史上、最も実り多い成果を収めました。この成果によって、紫禁城の「前世」を理解し、紫禁城の「地下に眠る歴史書」を解読し、紫禁城建築の歴史的・文化的価値を解釈し、北京の建築史などを豊富にする上で、最新の考古学的実証が提供されました。

今年は、故宮博物院創立100周年に当たります。この100年来、故宮における考古学調査は常に故宮博物院の発展と歩調を合わせてきました。本展覧会は、故宮博物院の考古学調査の段階的成果の展示であるとともに、故宮の考古学調査が一貫して堅持してきた「考古学の成果を広く一般の人々と共有する」という理念の重要な実践の機会でもあります。