千年の彩色画――中国歴代王朝建築彩色画の伝承と革新
中国古代彩色画のうち最も代表的な歴代王朝建築彩色画は、その文様にはっきりとした寓意が込められ、等級が厳正で規範的であり、贅を凝らした彩色材料を用いており、中国古代建築彩色画の手本となっています。 故宮は明代と清代の王朝建築彩色画の宝庫であり、さらに中国の古代彩色画芸術が千年にわたって連綿と生き続けてきた歴史の「証人」でもあります。
「千年の彩色画――中国歴代王朝彩色画の伝承と革新展」が2025年5月27日、故宮博物院の永寿宮展示ホールで正式に公開されました。
この展覧会は、中国古代建築彩色画の発展史を生き生きと示すものであるとともに、2024年国家芸術基金芸術人材育成助成プロジェクト「中国歴代王朝彩色画図案芸術設計創意人材育成」の成果報告展でもあります。
今回の展覧会は、展示品の数は多くはないものの、いずれも歴代の彩色画から厳選した逸品であり、多くの展示品が初公開作品です。展覧会は永寿宮前殿の「守正(正しき道を守る)」と後殿の「創新(革新)」の2つのエリアに分かれています。「守正」エリアは計7パートあり、隋朝から清代までの中国歴代王朝建築彩色画を代表する作品43点の臨本と彩色画見本などを厳選しました。「創新」エリアには4つのパートがあり、今回の国家芸術基金芸術人材育成助成プロジェクトの優秀な学生の作品を厳選して展示しています。
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