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デジタルは古今を結び、インターネットは世界をつなぐ ――故宮博物院多言語版ウェブサイト・故宮博物院古文字収蔵デジタルプラットフォームが正式公開
2023-07-20

7月19日、2023年中国インターネット文明大会――デジタル文化観光発展フォーラムが福建省厦門(アモイ)市で開かれ、故宮博物院故宮博物院多言語版ウェブサイトならびに故宮博物院古文字収蔵デジタルプラットフォームが会場で正式公開されました。

 同フォーラムおよび公開セレモニーには、文化・観光部党組メンバーであり故宮博物院の王旭東院長、中国外文出版発行事業局の高岸明副局長兼総編集長、教育部言語文字情報管理司の田立新司長、文化・観光部国際交流協力局(香港・澳門<マカオ>・台湾事務弁公室)の王永健一級巡視員、国家文物局科学技術教育司の周君生副司長、故宮博物院の朱鴻文副院長が参加しました。

英語・フランス語・ロシア語・日本語・スペイン語をカバーする故宮博物院多言語版ウェブサイトが公開

 2021年、習近平総書記は中国共産党中央政治局第30回集団学習の際、「中華文化の対外発信をよりしっかりと後押しし、文化によって正しい道を論じ、文化によって声を届け、文化によって人々を感化し、世界に向けて中国の特色を持ち、中国の精神を体現し、中国の知恵を秘めたより多くの優れた文化を詳しく説明し、推薦・紹介しなければならない」と強調しました。中国共産党第20回全国代表大会報告の「中国の言説体系・物語体系の構築を加速し、国際的発信力の強化を図り、中華文化を世界に向けてよりよく発信していくことに力を注ぐ」という精神を指針とし、故宮博物院は2022年、多言語版ウェブサイトの構築に着手しました。これは、同サイトが中国の物語をしっかりと伝え、中国の声をしっかりと届け、信頼され、愛され、尊敬される中国のイメージを示し、世界に向けてよりしっかりと中華文化を発信するよう後押しするインターネットプラットフォームとなることを期した取り組みです。

 故宮は世界文化遺産に登録されており、国際的な知名度を持つ博物館で、観光地としても中国国内外でその名を広く知られています。中華の優れた伝統文化の集大成である故宮は、世界が中国を理解するための窓です。故宮の以前の英語版ウェブサイトには2015年の公開以来、200を超える国・地域のユーザーがアクセスしています。故宮博物院の多言語版ウェブサイトが完成したことにより、同サイトは今後、全世界のよりさまざまな言語話者に直接的で便利なサービスを提供し、中華の優れた伝統文化の国際発信効果を全面的に高めていきます。

 故宮博物院は中国外文局翻訳院の専門的な翻訳能力をよりどころとし、従来の英語版ウェブサイトを英語、フランス語、ロシア語、日本語、スペイン語を含む多言語版にアップグレードするとともに、異なる言語話者のニーズを満たすため、さまざまな言語の特徴に基づいて的を絞ったコンテンツの企画を進めています。また、故宮博物館は単にサイトの対応言語を増やしただけでなく、世界のメインストリームを占める博物館や各言語が用いられている博物館のウェブサイトについて十分に調査研究を行い、さまざまな言語のユーザーがサイトを利用するに当たっての習慣や関心内容を調べ、多言語版ウェブサイトの情報とロジックの整理・調整を改めて進めました。その他、故宮博物院多言語版ウェブサイトはより先見性のあるサイトコンテンツと「デジタル文化財ライブラリ」を打ち立て、デジタル化リソースを互いに融合させ、ウェブサイトが今後、より多くのデジタル化機能を発展させていくためのしっかりとした基盤を築き上げました。

 故宮博物院多言語版ウェブサイトは簡潔で見やすく、海外の参観者が便利に利用でき、中華民族現代文明建設に適合したインターナショナルなウェブサイトの構築に力を入れています。現在、サイトのトップページには「来場案内」「故宮を知る」「コレクション」「展示・催し物」の四つの主な項目が設けられており、その中にはサービス案内、パノラマ遊覧、クラウド展覧、コレクション鑑賞、文化特集、新着情報など豊富なコンテンツが含まれています。また、ウェブサイトはPCや各種のモバイル端末に対応しており、ユーザーがさまざまなデバイスでサイトにアクセスし、利用するのに便利で、海外の参観者の多様なニーズを満たすものとなっています。

故宮博物院古文字収蔵デジタルプラットフォームがリリース 300余りの甲骨文字にまつわる高解像度画像が初公開

 2019年、習総書記は甲骨文字発見・研究120周年に寄せたお祝いの手紙の中で、「殷墟における甲骨文字の重要な発見は中華文明ひいては人類文明の発展史上、時代を画する意義を持っている。甲骨文字は今日までに中国が発見した最古の成熟した文字体系であり、漢字の起源と中華の優れた伝統文化の地脈であって、いっそう重視し、よりしっかりと受け継ぎ、発展させていく価値がある」と指摘しています。また、習総書記は2022年、河南省安陽市の殷墟を視察した際に、「中華民族の形成と発展は漢字が受け継がれてきたことと切り離せない」と再び指摘しています。

 故宮博物院は甲骨文字、金文、陶文、石鼓文、印章文字などに代表される豊富な「古文字類」の収蔵品を持ち、そのうち殷墟から出土した甲骨文字が刻まれた骨片は合計2万1395点に上り、収蔵点数は世界第3位です。故宮博物院は歴史上、馬衡、唐蘭、羅福頤など多くの優れた専門家や学者を輩出し、古文字研究の面で豊かな学術的資源としっかりとした研究の基礎を有しています。2020年、故宮博物院は「古文字・中華文明伝承発展プロジェクト」(以下、「古文字プロジェクト」)の第1陣となるメンバー機関に選出されました。

 故宮博物院古文字収蔵デジタルプラットフォームは「古文字プロジェクト」の計画項目の一つであり、故宮博物院が2021年に始動した当院所蔵の古文字資料の整理ならびに開発したデータプラットフォームの構築にまつわるプロジェクトです。このプラットフォームはデジタル化によって古文字資料の整理・保護と古文字研究を後押しし、甲骨文字など各種の古文字資料を多角的に収集し、古文字研究と文化発信に寄与するビッグデータオープンプラットフォームを打ち立てます。

 故宮博物院古文字収蔵デジタルプラットフォームは「古文字プロジェクト」の故宮博物院プラットフォームにおける中核的成果である『故宮博物院所蔵殷墟甲骨文字』の「馬衡巻」「謝伯殳巻」に収録されている甲骨文字が刻まれた300点余りの骨片やそれらに関する画像資料を初めて対外的に公開します。古文字関連の収蔵品のデジタル化作業が引き続き進展していくに伴い、今後プラットフォームはより豊富で多様な古文字デジタル資料を公開し、人々の古文字に関する資料の利用上のニーズを満たし、古文字の科学研究の効率を高め、「四つの故宮」建設を助力し、古文字学がよりしっかりと社会の情報化の流れに溶け込むように後押ししていきます。

 デジタルは古今を結び、インターネットは世界をつなぎます。今後、故宮博物院は引き続き中華の優れた伝統文化の発揚を自らの責務とし、デジタル技術によって文化遺産に活力を注ぎ込みます。そして、世界に向けて中国の特色を持ち、中国の精神を体現し、中国の知恵を秘めたより多くの優れた文化を詳しく説明し、推薦・紹介して、新時代において歴史ある文化遺産の新たな生命力を喚起していきます。

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