推奨事項
推奨事項
フィードバック
認証コード
验证码
JP
English
Español
Русский язык
日本語
Français
中文
チケット予約
请输入关键字
エーゲ海周辺の青銅器時代を再現 ギリシャ文明の重要な源流に遡る 「ダイダロス――ギリシャ・クレタ島の神話展」が 故宮博物院神武門で開幕
2025-04-15

ギリシャ文化省、ギリシャ文化財・文化遺産総局、ギリシャ・イラクリオン考古学博物館、故宮博物院が共同で主催する特別展「ダイダロス――ギリシャ・クレタ島の神話展」が、2025年4月15日から7月27日まで、故宮の神武門展示ホールで開催されています。今回の特別展では、周大福珠宝集団が協賛団体として展覧会に協力しています。

中国ギリシャ交流の新たな成果を披露し、文明対話の新たな章を開く

中国とギリシャはどちらも古い文明を持つ国であり、両国間の友好交流には長い歴史があります。今回の特別展は、故宮博物院とギリシャの文化財保護・研究・展示関連機構の深い協力の重要な成果であるだけでなく、文明交流と相互参考を展開するための積極的な実践でもあります。

特別展の開幕式は4月14日に故宮で行われ、故宮博物院常務副院長の婁瑋氏が司会を務めました。文化・観光部(省)党組メンバーで故宮博物院院長の王旭東氏、ギリシャ文化相のリナ・メンドーニ氏、ギリシャ駐中国大使のエフゲニオス・カルピリス氏、周大福珠宝集団取締役社長兼CEOの黄紹基氏が開幕式に出席し、挨拶を行いました。

開幕式には、ギリシャ文化財・遺産総局局長のオリンピア・ヴィカトゥ氏、イラクリオン考古学博物館館長のステラ・クリソウラキ氏、国際儒学連合会特別顧問の辛旗氏、中国古跡遺址保護協会理事長の宋新潮氏、文化・観光部国際交流・協力局一級巡視員の鄭浩氏、国家文物局考古司(局)司長の閆亜林氏、国家文物局博物館・社会文物司司長で中国文物情報諮問センター主任の劉洋氏、中国外文出版発行事業局総編集長の高岸明氏、北京市文物局党組書記で局長の張立新氏、故宮博物院党委員会書記で副院長の都海江氏、故宮博物院副院長の朱鴻文氏、およびアルバニアやベルギー、ブルガリア、ヨルダンの大使または大使館代表、文化・観光部や国家文物局など部・委員会、協会の指導者、国内の重要文化財保護・研究・展示・文化遺産関連機関の指導者、ギリシャ文化・芸術分野などの研究に従事する専門家や学者が出席しました。

故宮博物院院長の王旭東氏は、「今回の特別展は、中国とギリシャの文化交流が新たな境地に入ったことを示しています。故宮博物院とギリシャ文化省はすでに戦略的協力の意向に達しており、将来的には展覧・展示、文化財保護、学術研究、デジタル形式での発信などの分野で協力を深めていきます。今回の特別展をきっかけに、古代ギリシャの匠の知恵と紫禁城の造営哲学との間で、そしてミノス人の航海精神と西洋へと航海した鄭和の開拓精神との間で、より深い文明対話のメカニズムを構築し、文化遺産が現代において輝きを放つようになることを期待しています」と述べました。

ギリシャ文化相のリナ・メンドーニ氏は、「世界文明の二つの大きな柱として、ギリシャと中国は輝かしい歴史を持ち、哲学や芸術、科学、技術の分野で非凡な成果を収めてきました。二つの文明はいずれも知識へのたゆまぬ追求と探求精神、そして革新・創造を推進する才能に対する高い賞賛で知られています。互いの古い伝統に対する両国の相互尊重と深い共感によって、今回の文化の対話は非常に意義深いものとなりました」と述べました。

ギリシャ駐中国大使のエフゲニオス・カルピリス氏は挨拶の中で、「ギリシャ駐中国大使館は、特色ある展覧会の中国への導入を非常に重視している。中国の観客は近年、上海や長沙、南京、北京などでギリシャの代表的な考古学文化財展を訪れており、累計数十万人が先史時代から続くギリシャの長い歴史の流れにおける異なる時期の文明に触れました。今後もより多くの都市で続々と巡回展を開催していく予定です。こうした古典的で世界的に有名な文化財を展示することで、国境を越えた文化的共感を呼び起こし、文化の力を通じて両国民の心の距離を縮めていきます」と述べました。

今回の特別展の協賛団体である周大福珠宝集団の取締役社長兼CEOの黄紹基氏は、「今回の特別展は故宮博物院で開催されるため、海を渡らなくても、北京にいながらにして非常に価値のある文明の至宝を鑑賞し、古代ギリシャ文明の永遠の魅力を味わうことができる。周大福は文明交流と相互参考の実践者として、世界に優れた伝統文化と工芸をアピールし、国際的な文化対話と交流を促進しています」と述べました。

古代ギリシャ文明の重要な源流――「ミノス文明」を展示

「ダイダロス――ギリシャ・クレタ島の神話展」は、古代ギリシャ神話に伝わるまたとない名匠「ダイダロス」を糸口に、神話の物語と考古学的実証を織り交ぜ、古代ギリシャ文明の重要な源流であるクレタ島の青銅器時代におけるミノス文明を生き生きとした形で展示します。

ミノス文明はヨーロッパ最古の青銅器文明の一つであり、壮大な宮殿建築、精巧な壁画、高度に発達した海洋貿易システム、独特の文字システムで知られています。特別展のテーマとなっている「ダイダロス」は、古代ギリシャ神話において匠の技術と創造精神を象徴する重要な人物で、迷宮(ラビリンス)を作り、蠟で固めた翼を発明した物語が広く伝えられています。

イラクリオン考古学博物館は、世界における重要なミノス文明の文化財収蔵機構の一つです。今回の展覧会は中国初のミノス文明をテーマとした特別展であり、同館が所蔵する貴重な文化財172点(セット)と現代の復元展示品1点が展示されています。特別展では、「神話」「迷宮」「青銅」「巧匠」「彫像」「遠航」の6つのパートを設け、およそ紀元前3000年から紀元前1100年にかけてのミノス文明の輝かしい成果を系統的に展示しています。

特別展では、神武門展示ホールに有名なクノッソス宮殿跡を「再現」し、没入型の雰囲気を醸し出しています。「ダイダロス」の足跡に沿って、伝奇的な神話の物語から、リアルな考古学の世界に足を踏み入れ、ミノス建築、壁画、文字、青銅器、彩陶、金装飾品、石器、印章、彫像芸術の美しさを全方位的に感じることができます。

展示ホールでは、順路の最後に「海月同輝」のパートを特別に増設し、故宮博物院が収蔵する中国・新石器時代の末期から商・周期までの重要文化財13点を展示し、同じ展示空間において人類の初期文明の多元性と共通性を感じていただけるようになっています。

今回の特別展は、故宮博物院のキュレーターとイラクリオン考古学博物館のキュレーターが友好的で対等な協力に基づいて、新博物館学展覧会企画理念に沿って共同で創り上げた博物館間交流の成果であり、故宮博物院の海外展覧会導入企画における新しいモデルを切り開くこととなりました。

故宮博物院創設百周年における重要な展覧会の一つとして、展覧会開催期間中に、展覧会と合わせて一連の学術講座と教育活動を実施し、古代文明に対する人々の理解と興味をさらに引き出し、文化遺産保護や学術研究などの分野における中国とギリシャの交流と協力を推進し、国際文化交流の新たな空間を持続的に広げ、文明対話の新たな一章を開きます。

今回の展覧会をご鑑賞いただくには、展示ホールの入り口でQRコードをスキャンする必要があります。

関連情報
関連展示会
専門館